こんにちは、村木です。
さて、今回は実際にあったお話をしていきますね。
※介護認定の受け方についてはこちらで説明をしています。
「これからのために知っておきたい!介護認定の受け方とは?」
—–とある利用者さんの話です。—–
認知症と診断を受け、体力も低下し
外出する機会も激減したことから
担当のケアマネさんと相談し
カラダラボに通うことが決まりました。
通所初日・・・
途中までは順調でした・・・
しかし
その時は突然やってきます。
「私、帰るっ!!」
「家でやることを思い出した!」
「ここまで1人で来れたんだから1人で帰れます!」
とても強い口調でスタッフに言いました。
スタッフをはじめ
周りの利用者さんもビックリです。
スタッフが丁寧に聞き取りを行っていましたが変化なしです。
共感をしようと試みたようですが効果はありませんでした。
もちろん、共感することで怒りが収まったりすることも十分あり得ます。
敢えて様子を見ていましたが、
さすがにこれ以上はマズイと思い、
自分が対応に回ります。
—–2分後—–
利用者さんは笑顔になり、
無事に帰りの送迎まで
リハビリを続けることができました。
長くなりましたが
さて、この2分で何をしたのか?
この利用者さんは、
・思い込みが強く出る
・共感しても変化は無い
・何を聞いても「帰る」の一点張りです。
・怒りは頂点に近い
このことから
「帰る」というワードに関して
一切触れない方が良いと、この時は判断しました。
では実際に行った内容です。
行なった内容は
「話題を変えた」
これだけです。
と、言っても急に変えたら明らかに変ですよね?
自「〇〇さん、どうやって帰るんでしたっけ?」
利「1人で歩いて帰ります。」
自「あ~そうでしたね。ここから何分ぐらいお家まで掛かるんでしたっけ?」
利「20分ぐらいだと思うけど」
自「あ~結構時間かかりますねぇ~僕だったら疲れちゃいますよ~(笑)」
利「20分ぐらい平気よ!昔から運動してたんだから!」
自「えっ!?運動してたんですか?マラソンか何かですか?」
利「運動ってほどじゃないけど散歩よ、散歩。」
自「散歩ですか!いいですね!〇〇さんの家の周りはスーパーとかもあって便利ですからいいですよね~」
利「いつもそこのスーパーで買い物するの。」
自「僕もあそこのスーパー行きますよ!どんなもの買うんですか?お魚とかお肉ですか?」
利「私は肉があまり好きじゃないから野菜が多いわ」
自「へぇ~そうなんですね~料理は得意なんですか?」
・・・とこんな感じで話題をすり替えていきました。
この時点でほぼ「帰る」というワードはこの方の頭には恐らくありません。
最後は
「じゃあ次のメニューはこれですから頑張って行きましょう!」
と、普通に戻っています。
今回はたまたまかもしれません。
同じ認知症の方でも対応の仕方は様々ですから
今回の内容は参考までに。
<NEXT>
「実話録エピソードⅠ」
次回も必見ですッッ!!